映画の感想と日常風景

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真珠の耳飾りの少女


Girl with a Pearl Earring (2003) Official Trailer - Scarlett Johansson Movie
※日本語字幕なし

監督/ピーター・ウェーバー
出演/スカーレット・ヨハンソンコリン・ファース ほか

あらすじ

1665年、オランダ。天才画家フェルメールの家に使用人としてやってきた少女グリート。しかし彼女はその色彩的才能を見出され、やがて弟子として画家に想像力を与えるようになる。
主人と使用人としての距離を保ちつつも、次第にお互いが本能で理解しあえる運命の相手だと気づくふたり。募らせる想い。
だが、そんなふたりの関係に嫉妬する画家の妻、狡猾な策略を巡らせるパトロンが許すはずもなく、少女は画家と芸術のためにその身を危険にさらすことになる…。

引用:真珠の耳飾りの少女/Amazon

感想

絵画の「真珠の耳飾りの少女」は美術の教科書に載っていたのを見たか、はたまたどこかで見かけた記憶がある?程度でしか知りませんが、映画は興味深く見ることができました。
絵画や芸術の知識もあればさらに楽しめると思います。


さて、ストーリーは。
登場人物の誰の目線に立つかによって、見え方がだいぶ変わりそうだと思いました。

主人公グリートは命じられるままに家事をこなしアトリエの掃除をしていました。
彼女は芸術に対して知識があるので、少しずつフェルメールとの距離が近づいていきます。

フェルメールはグリートに絵の具の原料を見せ説明をしたり、絵画の話をします。
家庭の中では立場が弱いようで、奥さんのお母さん(同居)は生活が厳しいので彼に絵を描かせて売りたいようです。 

フェルメールの奥さんは新入りの若い使用人が旦那に近づいていると疑い、気が気ではありません。


主人公を追うように見ると「グリートとフェルメールの関係はどうなる?」と気になってしまいます。
すると奥さんや娘たちが出てきて「奥さんが可哀想…」と現実的な目線になります。

グリートからは画材や芸術を共通の話題にできるフェルメールとは雇用の関係ではいいように見えますが、それ以上特別に親しくすることはできません。
ここがもどかしく見えてしまい、感情が忙しかったです。

1枚の絵画が完成するまでの過程や職業「画家」としての生活、パトロンとの関係性ってこういうものなのかなと新しい世界を知りました。


主演のスカーレット・ヨハンソンが美しいです!
2003年の映画なので、スカヨハが18歳の頃でしょうか?髪をまとめている白い頭巾のせいか、余計に肌が白く見えます。
透き通るような白い肌ってこのこと!青い瞳、ほんのり赤く染まった頬、ぽてっとした唇。
みんな見惚れるよ…美しいもの。

コリン演じるフェルメールはセリフの数は少なめでスカヨハとの絡みも決して多くはないのですが。
じっと見つめる視線がもう…見すぎっ!恥ずかしい!(なぜか私が)


いや〜もう、直接的な表現ではないものに対して「もしかしてこういう意味合いも含まれてるようにも見える…ぞ…」なんて想像妄想の余地があるので、勝手に妄想して楽しむという…大変おいしいです。

美しいスカヨハ、熱視線のコリンという登場人物に目を取られながら、おまけに妄想をふわ〜としていて、映画の中に表現されている芸術面も(わからないなりに)見るべきだったかも…と知識のない頭で後から思いました。