監督/アルフォンソ・キュアロン
出演/ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン ほか
あらすじ
13歳になったハリーを待ち受けるのは、かつてない危機と驚愕の真実。
両親を死に追いやった凶悪犯シリウス・ブラックの脱獄に迫り来る恐怖。不吉な死の予言さえ告げられる中、ハリーが直面する両親の死の真相。
今まで見えなかったものが見え始め、わからなかったことがわかり始める第3章。登場人物たちの真の姿がいよいよ解き明かされていく。
感想
成長したー!まるで親戚の子どもの成長を見ているおばさんの気分です。
映画を通し俳優さんの成長を見られるのも、シリーズが続いてこその贅沢な楽しみですね。
2004年公開ですが、最近の映画のようなつくりで映像がきれいです。監督が1・2作目から変わったんですね。
雨や夜などの画面が暗いシーンが多く、ダークで大人っぽい雰囲気になりました。
大人の事情でホグワーツ周辺の設定(暴れ柳の場所とハグリッドの家の場所)がさらっと変更。
また、前作までダンブルドアを演じていた俳優リチャード・ハリスが亡くなり、マイケル・ガンボンに。今作から前面に出てきてハリーたちの身近な存在になりました。
アズカバンの囚人ではハリーの両親について知り、ヴォルデモートに関係する重要な人物が登場。少しずつ物語の核心へ近づいていることが実感できます。
まずはリーマス・ルーピン先生。
ハリーが個人的に魔法や両親の話を教えてもらったり、相談もできたルーピン先生。ハリー目線で観ているせいか、プライベートな話もできるところが今までの先生方とは違うなと思いました。
ボガートの授業は最高でしたね!最も恐れるものに姿を変えるまね妖怪ボガートを相手にリディクラスの練習をしていて、ネビルの番になるとボガートはスネイプ先生の姿になります。彼がリディクラスを唱えるとおばあちゃんの服を着た先生が!
はあ〜…スネイプ先生の貴重な手首が見えるわ〜ありがとうネビル。もう一度観直したいシーンです。
お次はアズカバンから脱獄したシリウス・ブラック。
手配書の写真の中で動く彼が好き。目元が優しくてチラチラ見えるタトゥーがいい。好き。ゲイリー・オールドマンだったとは…全然わかりませんでした。
ハリーたちが人狼に変身したルーピン先生に襲われそうになった時、スネイプ先生が3人を庇ろうとしたシーンは驚きました!
嫌味な態度なだけにハリーたちの理解者なのかどうかいつも疑問に感じていましたが、先生らしい一面が見えてちょっと感動。
シリウスの容疑が晴れ、ピーターが裏切り者と判明。過去に戻ってシリウスを助けました。未来からきた自分たちが過去の自分たちを手助けする展開がおもしろかったです。
ルーピン、シリウス、ピーター、そしてスネイプ。この関係性に少し混乱しました。
ファンタジーの不思議な雰囲気も好きですが、アズカバンからの仄暗い雰囲気も好きです。