著者／草薙龍瞬
出版社／KADOKAWA
内容
◎ブッダは実は、「超クール」――
“独立派"出家僧が教えるあなたの悩みを解決する「原始仏教」入門!誰かの言葉にすぐ反応。SNS、ツイッター、ネット記事に常に反応……毎日、ムダな「反応」をしていませんか?
すべての「苦しみ」は、自分が「反応する」ことから始まっています。それを理解することが、悩みを解決する第一歩です。
その事実と、具体的な方法論を教えてくれるのは、2500年前の悟った人、ブッダ(原始仏教)。本書では、原始仏典を紐解きながら、現代人の人生に活かせる合理的な考え方を紹介します。何歳からでも始められる――「感情を、上げもせず、下げもしない」ブッダの方法。
感想
帯にロングセラー20万部突破の文字が！手元にあるのが2015年の初版だったので、大勢の方に読まれているんですね。すごー。
内容については今の時代と出版された当時とで違和感やズレはなく、普遍的なものでした。
『日々の生活にブッダの思考法を意識して取り入れていこうよ』という感じで、とても読みやすかったです。
宗教的な事柄は引用での説明が主なので「アレコレ信じなさい〜」という胡散臭さ（失礼）はありません。
突然流れてくる衝撃的なニュース。将来への不安で悲観的になったり、ふと過去のいやな出来事を思い出してしまったりと、生きていればいろいろなことがあります。
それに対して向き合う・対処していくこともあれば、「それは過去のこと」「それは妄想だ」とさらっと流す対応が向いていることもある、とのこと。
個人的には、何度も過去を思い出しては無駄に凹む、ネガティブな妄想が止まらなくなる、がよくあります。
頭の中をもやもや・ぐるぐるとしているだけで具体的な行動はしなくても、ある意味自傷行為に似ているのかな〜なんて思ったり。
本の内容からするとこれらは今現実で起きていないので『妄想』にあたります。
た、確かに、想像や妄想はしがちですが、これも妄想の範囲に入るのか…と驚きました。
反応しなくていいことには反応せず、それよりも今自分に何ができるか、何をするかを考えて行動する。
当たり前のことのようでなかなか難しい…何度も読み返したくなります。こういう考え方もあるんだなと気が楽になりました。
