著者/ブルームズベリー社(編集)/宮川未葉(訳)
出版社/静山社
内容
魔法の宝物がいっぱい
ハリー・ポッター20周年を記念して、大英図書館「ハリー・ポッター 魔法の歴史展」の不思議な展示物の数々と見て回りましょう。本書では、ホグワーツ魔法魔術学校の教科をめぐりながら、何千年にもわたる魔法の歴史を発見することができます。展示は大英図書館によって入念に構成され、J.K.ローリングによる未公開資料など、魔法にちなんだ貴重な展示物であふれています。本書で、ハリー・ポッターの物語の中心となっている魔法の歴史を探る旅に、ぜひ出かけてください。
感想
大英図書館で開かれた「ハリー・ポッター 魔法の歴史展」の内容を本にまとめたものです。映画の内容というよりは、ハリーポッターの世界観についてでした。
この本にはJ.K.ローリング本人の自筆原稿が多数掲載されています。
筆記体なので私はほとんど読めませんが「不死鳥の騎士団の構想」の原稿は特に興味深かったです!表のように線で区切られたマスの中に細かく文字が書かれていて、この時間には何があったかをまとめているようでした。
また、J.K.ローリングがハリーたちのスケッチを描いていたことに驚きました。このスケッチの頃からハリーは丸メガネをかけています。
著者の創作から始まり、文章がまとまって本になり、映像(映画)になることを想像すると…。夢がありますよね!
わたしたちは映画としてまとめあげられているものを見ますが、いくつもの過程があってのことなんだな、としみじみします。
神話や言い伝えなどの要素が取り入れられ複雑に絡み合い、ハリー・ポッターの世界観が作り上げられたと、本を読んで改めて思いました。
魔法、科学、医療の境界が曖昧だった頃の資料は見ていてワクワクします!当時信じられていたことが、現在では「ファンタジー」に思えてしまうことが多く、それも不思議な感覚です。
日本との歴史や文化の違いがたくさんあり、ロマンにあふれて古さを感じません。ファンタジーはいつになっても憧れです。
この本で初めてイラスト版の挿絵を見ました。
映画を先に見てしまっているので、スネイプ先生の肖像画には驚きました。髪型が…。