映画の感想と日常風景

映画、本、漫画などの感想をメインに、日常生活や買って良かったものを紹介します

ハリー・ポッター魔法族大図鑑

著者/ジョディ・レベンソン/宮川未葉(訳)
出版社/静山社

内容

ハリー、ロン、ハーマイオニー、そして、ダンブルドア、ハグリッド、ヴォルデモートの部下デスイーターたち――ハリー・ポッター映画シリーズは、魅力的な者から恐ろしい者まで、素晴らしい登場人物にあふれています。
本書は、手の込んだ衣装やメイクから、特殊効果や小道具まで、どのようなデザイン・制作過程を経て、魔法界の登場人物たちが銀幕の世界に映し出されたかについて、興味深く迫ります。それぞれの登場人物について、俳優から聞き出した裏情報、未公開のコンセプトアート、スチール写真、ワーナー・ブラザーズ提供の秘蔵資料にいたるまで、余すところなく解説。
大人気のハリー・ポッター映画シリーズで活躍した魔法使いたちが、どのように命を吹き込まれたかを解き明かす、ファン必携の解説本です。

引用:ハリー・ポッター魔法族大図鑑/Amazon

感想

登場人物の衣装のラフや写真、生地見本(一部)、衣装にまつわる俳優さんとのエピソード、杖の紹介、特殊メイクなどが載っています。

特に気にすることなく見ていた衣装ですが、同じ話の中でも展開に合わせて服装だけでなく色や生地が変化していたり、ホグワーツの制服が「アズカバンの囚人」から一部デザイン変更していたことなど、この図鑑で初めて知ることがたくさんありました。
見応え・読み応え共に素晴らしいです!


個人的に気になったのはもちのろん、スネイプ先生です!
先生の衣装は映像では黒っぽく写りますが、実際は濃い青だそうです。確かに、掲載された写真ではローブと重ねると黒ではないことがわかります。

アラン・リックマンからの要望でボトムス(スラックス?ズボン?)の裾にもボタンがついたそうです。より深くキャラクターを理解する上でも「衣装」というものは役立っているんですね。

また、ボガートが真似したネビルの祖母の服を着たスネイプ先生の写真もありましたよ!衣装スケッチもあり!
大きな編み目で指先が出る仕様の手袋?をつけているので、先生の手首が…見えました…。
いつも萌え袖で肌なぞ絶対に見せぬ!の鉄壁ガード先生の手首が!ありがとうございました。


マルフォイ家の黒ベースの衣装やウィーズリー家の家庭的な衣装など、気を付けて見るとそのキャラクターらしさをより増大させる重要なものだとわかりました。

衣装が完成するまで、ラフを描き、生地を選び、染色をしたり、時には着古して見えるようにわざと加工をしたり。
キャラクターの性格も含めて考え、彼ならこういう服を選ぶだろうと俳優さんとの会話で工夫された点があるなど、映画ではちらりとしか映らなくても細部までこだわって作られていることがわかり、とても面白かったです。