映画の感想と日常風景

映画、本、漫画などの感想をメインに、日常生活や買って良かったものを紹介します

図説 モネ「睡蓮」の世界

 

著者/安井裕雄
出版社/創元社

内容

きらめく水面にたゆたう可憐な睡蓮の花――
ジヴェルニーに造成した庭を舞台とするモネの「睡蓮」は、今も世界中の人々を魅了してやまない。
50代後半から約30年をかけて描かれた「睡蓮」は、膨大な数にのぼる。
ひたすら光を追い、千変万化する水を見つめ続けたモネは、いったい何を表現しようとしたのか。
自然に開かれたモネの眼がとらえたものとは?
最初期の作品から晩年のオランジュリー美術館の大装飾画まで、生々流転する「睡蓮」の真実を、モネ研究の碩学が解き明かす。
すべての「睡蓮」を集めた、永久保存版資料。

引用:図説 モネ「睡蓮」の世界/Amazon

感想

www.sogensha.co.jp

図書館から借りて読みました。圧 倒 的 な 睡 蓮 情 報 !

図説一冊成り立つほどモネが睡蓮を題材に多数の絵を描いていたことを知りませんでした。メインが睡蓮だけの構図もあれば、池にかかる橋も描かれた構図などもあり、バリエーション豊富で見飽きません。美しいジヴェルニーの庭なら題材に困らなそうですね。

とても楽しく最後まで読めました!似た構図はあっても時間によって光の色使いが絶妙に異なるので同じ絵はありません。水面に反射している空や雲の色合いでどの時間帯を描いたのかがわかるってすごくないですか?
時が経つにつれ描き方にも変化が現れてきます。変わらず睡蓮を題材に描いていても筆運びが変わると同じ人の作品だとは思えないものもありました。絵を通してモネの人生の一部を見ているようです。

ゆっくりと本を眺めてもよし、解説を読み進めながら絵に想いを馳せるのもまた一つの楽しみ方ではないでしょうか。
海外の美術館にあるものや所在不明になっているものも本で見ることができて嬉しいです。日本国内の美術館でもいくつかは見ることができるようなので、見に行きたいですね。