著者/安井裕雄
出版社/創元社
内容
感想
図書館から借りて読みました。圧 倒 的 な 睡 蓮 情 報 !
図説一冊成り立つほどモネが睡蓮を題材に多数の絵を描いていたことを知りませんでした。メインが睡蓮だけの構図もあれば、池にかかる橋も描かれた構図などもあり、バリエーション豊富で見飽きません。美しいジヴェルニーの庭なら題材に困らなそうですね。
とても楽しく最後まで読めました!似た構図はあっても時間によって光の色使いが絶妙に異なるので同じ絵はありません。水面に反射している空や雲の色合いでどの時間帯を描いたのかがわかるってすごくないですか?
時が経つにつれ描き方にも変化が現れてきます。変わらず睡蓮を題材に描いていても筆運びが変わると同じ人の作品だとは思えないものもありました。絵を通してモネの人生の一部を見ているようです。
ゆっくりと本を眺めてもよし、解説を読み進めながら絵に想いを馳せるのもまた一つの楽しみ方ではないでしょうか。
海外の美術館にあるものや所在不明になっているものも本で見ることができて嬉しいです。日本国内の美術館でもいくつかは見ることができるようなので、見に行きたいですね。